【将棋】初段になるために必要な事

将棋で初段になるために必要な事を紹介。初段を目指す上で必要な知識や考え方を実体験を基に解説していますので、将棋で初段を目指している方は参考にしてください。

将棋の初段になるために必要な事

将棋の初段になるためには、以下の4つが重要です。

・全戦型に作戦を用意する
・早指し将棋を指せるようにする
・相手の急所を見抜く
・詰将棋で終盤力を鍛える

全戦型に作戦を用意する

対局を始める前にまず、この戦型になったらこの作戦というものをしっかり用意できていますか?

私は居飛車党で、以下の戦型には作戦を用意しています。

居飛車系振り飛車系
矢倉向かい飛車
角換わり三間飛車
特殊な戦法四間飛車
筋違い角中飛車
嬉野流角交換振り飛車

初段を目指す上で上記の戦型との遭遇率は高く、ひとつでも苦手な戦型があるとその分勝率が下がり、初段になるのは難しいです。

したがって、どの戦型に対しても序盤で作戦負けにならないよう、あらかじめ作戦を用意しましょう

作戦の用意とは?

私の場合は、居飛車系は極限早繰り銀。

四間飛車には穴熊。その他振り飛車系はすべて左美濃と、なるべく覚えることが少なくなるようにまとめています。

筋違い角はたまにしかされないので忘れがちですが、矢倉で戦うとだけは決めています。

嬉野流は振り飛車で応戦するのが有力だと思いますが、日頃やらない振り飛車よりも慣れている雁木で戦うようにしています。

早指し将棋を指せるようにする

ここからは、具体的にどうやって初段の棋力を身に着けていくか、実体験を例に紹介します。

私が初段になる前、早指し将棋がとても苦手で将棋倶楽部24(以下、24)の15分ルールばかり指していました。

だんだんと思うように勝てなくなり伸び悩みを感じた時、試しに早2ルールで指してみたところボロ負けし、自分が30秒で驚くほど手が見えないことに衝撃を覚えました。

30秒使ってまともな手が見えないということは、倍の1分を使っても大した手は見えません。

将棋用語でいうところの第一感を鍛えることが、将棋上達の近道になると考え、初段到達を目標に勉強をはじめました。

将棋の第一感とは

将棋の第一感とはその局面における最善手のこと。最善手といっても「自分の考えた最善手」なので、棋力によって見える手は様々です。

そして、第一感が悪いとまず候補手を探すところから読み始め、候補手を見つけたら本当に正しいのかどうか読みを進めます。

この段階ですでに読みのスピードと正確性に大きな差があるのが理解できます。見える人は最善手次善手が瞬間で見えてその手を読み進めているのですから…。

第一感を鍛える最も有効な手段は「経験」です。何局も指して経験を蓄積し、しっかりと感想戦を行って自分の指し手を修正していけば上達していきます。

自分に足りないものを見つけよう

その際、対局時間でおすすめなのは将棋ウォーズの10分切れ負け。このルールで対局することで自分に何が足りないのかがわかります。

序盤で時間を使ってしまう方は、戦型に対する準備が不足しています。この戦型ならこの作戦と決めてから指すと、効率良く経験を積めます。

相手にされて困った戦型や、されて嫌だと思う戦型に対する準備を怠らないようにしましょう。

中盤で駒組が飽和して駒がぶつかりそう、またはぶつかった局面で時間を使うのは当然です。

しかし、作戦を決めた時点で、自分と相手の駒組は想定できます。この飽和状態からどのように仕掛けるかまでを事前に用意するのが、「全戦型に作戦を用意する」の言葉の意味となります。

序中盤で時間を使うタイミングは、序盤から力戦系にされた時や相手から仕掛けられた時です。

できれば時間は最後の詰むや詰まざるやの確認に残しておきたいので、上記を意識して戦いましょう。

10切れで負けても構わない

将棋の勝ち負けは非常に重要だとは思いますが、私は10分切れ負けでは負けても良いと思っています。

ただし、負けても良いの意味は、対局の内容で負けなければということ。

こちらが時間を使いすぎて切れ負けとなっても、将棋の内容が勝っていればなんの問題はありません。

そもそも10分切れ負けでは、穴熊戦など長い展開になりそうな戦型を終わらせるのも一苦労です。局面が優勢なら切れ負けでない将棋ではほとんど負けないでしょう。

第一感を鍛えるために将棋ウォーズで指し、鍛えた第一感を24の早2ルールで指すのが自分の棋力上達を実感できておすすめです。

相手の急所を見抜く

他の鍛え方として、定跡書を読んだり自分より強い人の棋譜を見るのも参考になります。

私が読んですぐに棋力が向上したと実感した棋書は「羽生善治の終盤術(1)攻めをつなぐ本」。

羽生先生の実践譜をなぞりながら、一問一答形式でプロの指した手を学んでいきます。

この本の優れているところは、羽生先生がどういう考え方でその手辿り着いたかを詳しく解説している点。

級位者の方に足りない中盤力や終盤の入り口の知識が鍛えられ、以前と比べて格段に相手の急所が見えるようになること間違いなしです。

発行されたのは大分前の本になりますが、将棋の中終盤の考え方は今も昔も変わりません。

初段を目指す上で確実に役に立つ本なので、持っていない方は検討してみてください。


羽生善治の終盤術(1) 攻めをつなぐ本 (最強将棋21)

他のおすすめ棋書は?

他におすすめできる棋書と言えば、金子タカシさんの「寄せの手筋200」や「美濃崩し200」。

珍しい必至の問題集で、終盤で相手玉の寄せ方を覚えられます。

級位者の方は、王手をかけすぎて相手玉を広いところに逃がしがちなので、効率良く玉の捕まえ方を学ぶのに打ってつけです。


寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)
美濃崩し200 (最強将棋レクチャーブックス)

詰将棋で終盤力を鍛える

将棋で強くなるには?という質問にどこでも挙げられるのが詰将棋。

どんなに駒得をして局面をリードしていても、相手を詰ますことができなければ勝利を得られません。

それに、詰将棋は手を読むという行為自体を訓練するのが本来の目的なので、将棋が強くなりたいなら避けては通れない訓練でしょう。

終盤力があればそれだけで初段到達も可能です。

詰将棋でおすすめの棋書は、「妙手に俗手、駒余りもあり!実践詰め辞典」。

普通の詰将棋の問題と違い、駒余りやいくつかの詰み手順もありえるという超実戦派問題集。

また、様々な玉形に対する問題が収録されていて役立つので、詰将棋の問題集を探している方は検討してみてください。


妙手に俗手、駒余りもあり!実戦詰め筋事典 (マイナビ将棋文庫)
妙手に俗手、駒余り、持駒制限もあり! 実戦詰め筋事典 レベルアップ編 (マイナビ将棋文庫)

プロの棋譜よりアマチュア五段以上がおすすめ

強い人の棋譜を見て勉強するのはとても良いですが、級位者の方がプロの棋譜を見て学ぶのはあまりおすすめできません。

なぜならば、プロの指し手の意味を理解できるのであれば、それはすでに初段以上の棋力があるということ。

級位者の方が参考にするならば、アマチュア五段以上の方の棋譜を参考にするのがおすすめです。

理由として、プロより遥かに指し手の意味を理解しやすく、実戦で真似できそうな手筋を覚えられます。

五段以上を例に挙げたのは、そのぐらいの棋力から一気に攻めが鋭くなる印象があるからです。

努力で初段に到達しよう!

将棋で初段になるためにはそれ相応の努力が必要です。毎日少しでも将棋の勉強を続けていくことが大切だと思います。

この記事が初段を目指している方の少しでもお役に立てれば幸いです。